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戦後史の正体 [ 孫崎享 ]のレビューは!?

40代 男性さん
勉強会の課題図書で購入しました。読んでみて、まさに、目からウロコでした。早速、奥さんと子供たちにも読ませました。ちょうど衆議院選前だったので超タイムリーでした。

年齢不詳さん
近代〜現代史の年表を片手に読むといいのかもと思いました。確か、久米宏さんもラジオで評価していたように思いますが・・・不確かな記憶です。

30代 男性さん
本書における多くの書評にあるように、筆者は日本の戦後から2012年現在の野田政権までの歴史について、戦後の首相と外相を主人公として、様々な公式文書、論文、記事等を客観的証拠としながら、米国との外交を舞台に「対米追随路線」と「対米自主路線」という相反する対立軸を用いることで、「戦後日本史」というひとつの物語を展開している。 そこには我々日本人がこれまで教えられたり、聞いてきたり、抱いてきた戦後歴史観とは全く異なる事実が浮かび上がる。 米国がいかにして日本を利用しようとしてきたか、そしてこれからも利用し続けようとしているかが、平易かつ説得力のある文体であるがゆえに脳裏に焼き付くようである。 残念だがGHQも含めた米軍、米政府、CIAといった組織の深慮遠謀には、まだまだ日本は遠く及ばないのかもしれないとも思わざるを得ない。 米国は、戦争にせよ経済競争にせよ、とにかく勝つためであれば謀略でも何でもあらゆる手段を検討し尽くす。 それが良きにつけ悪しきにつけ"戦略的"ということなのだろう。 日本政府や官僚機構、そして日本国民がそこまで戦略的に米国と対峙できるか、甚だ疑問である。 前述の対立軸を用いた戦後史の展開については賛否両論あると思うが、何より重要だと感じるのは、著者が記載していることの事実云々ではなく、日本の歴史教育そのものが海外も含めた"方々から"歪められているのではないかという危機感である。 また教科書に記載されている内容そのものについても、多くの歴史評論家が語っているように、諸外国に配慮しすぎて史実が隠されたり、曖昧にされているため、多くの日本人が戦後から現代までのつながりを理解できないでいる。 教科書問題については、とかく文科省が槍玉に挙げられるが、それだけの問題ではないということが本書でようやく理解できた気がする。 竹島や尖閣諸島などの領土問題においても、正しい歴史認識を持たないことには、単なるつばぜり合いに終始し、マスメディアを喜ばせるだけとなってしまうであろう。 歴史を学ぶことは、単に『教科書に述べられた過去の出来事』を覚えるだけではなく、過去を多角的に分析・検証し、これからの時代を生き抜くための指針を"自分なりに"思考し見出すことだと、改めて実感した次第である。

40代 男性さん
吉田茂や田中角栄、中曽根康弘、小泉純一郎などの戦後の政治家の有名どころを「対米追従派」と「独自路線派」の2つに分類して、アメリカ政治の影響をどのように受けてきたのか、また独自路線派の政治家がCIAなどの工作によってどのようにつぶされてきたのかを公式の記録や自叙伝からの情報をもとに読み解いています。とてもわかりやすいので、お奨めです。ただ一点、昭和天皇が戦後政治に与えた影響に関する記述部分だけはやや唐突で、終戦当時の内外の情勢分析がなされておらず、自分の感情までを吐露しており、かなり恣意的な感じがします。(逆にこの部分以外は真実に限りなく近いと思えば、非常にわかりやすいのですが)

70代以上 女性さん
学校では絶対に教えてもらえない事が満載です。

年齢不詳さん
終戦直後のGHQ統治時代から現在まで、日米安保条約と付随する日米地位協定を縦糸に、重光葵・芦田均・吉田茂・石橋湛山・岸信介・佐藤栄作・田中角栄・三木武夫・中曽根康弘・小泉純一郎などの政治家の足跡を横糸とし、’米国からの圧力’について「自主」と「対米追従」という視点から記述されています。占領政策・冷戦・安保闘争・冷戦終結・プラザ合意・BIS規制・イラク戦争・TPPなどの事例を基に、米国の対日方針の変遷と内容が詳細に分析されています。「日本の中国や北朝鮮との関係改善を米国は望んでいない」、「米国にとって最大の脅威は日本」…、個々の事例の分析内容は、今までジャーナリストや研究者によって個別に発表されたものと変わりませんが、1.終戦から現在までの米国の対日政策が時系列的・体系的に記述されていること、2.外務省の要職を務めた元外交官が実体験を踏まえ著した本であること、この二点において私は読むべきに足る歴史書であると考えます。現在は対米追従傾向の強い外務省ですが、1960年代までは「自主」を目指した外交官が少なからずいたことが、私には救いに思われました。

年齢不詳さん
この本も、「読んでみて」と知り合いなどに薦めたい本です。 北方領土について少しだけふれているのですが、私は全く知らなかった ことなので、ショックでした。 「続・戦後史の正体」をだしていただいて、今回書ききれなかったところ を是非読みたいと思いました。

年齢不詳さん
この本を読んで何よりも衝撃的だった事は、日本は敗戦国だったという事実を突きつけられた事です。歴史でならった当たり前のことなのですが、日本はすっかりアメリカから独立した経済大国だと思ってました。でもこの事実を認識すると今ニュースになっている事の意味がわかります。歴史は今を理解するために学ぶとこの本にありましたが、本当にその通りですね。操作された情報ではなく本当の真実が知りたいです。子供たちにも本当の歴史を教えることが、まず何よりも大切だと思いました。

年齢不詳さん
まだ熟読せずパラパラッと拾い読みしただけですが、目からウロコな部分が多かった です。そして今まで、「とにかくそういうことなんだ」的に教えられてきたことの 裏側を解説していただいている感じです。文章も非常に読みやすく書かれており、 是非とも他の人たちにも一度は読んでもらいたい一冊だと思います。 それにしてもマスゴミの糞っぷりは今に始まったことではないんですね。

年齢不詳さん
一般的にわれわれが知識として認識していた戦後史 とは、違った視点からの見方が出来て読み応えがあります。 213310-20120916-0708398302